クロストーク
〜新たなステージへ〜

株式会社リケンと日本ピストンリング株式会社(以下NPR)が経営統合し、新たなステージへ歩み始めたリケンNPR。
統合をどう受け止め、両社の経験と強みをどのように発揮していこうとしているのか。
それぞれの職務を通じて思い描いている新たなステージやキャリア、実感している社風などを語り合ってもらいました。

  • 開発本部 新製品事業開発部
    営業担当
    A.M
    工学部 電気電子工学科卒
    2019年入社
  • 配管機器事業部 東日本営業部
    仙台営業所
    F.K
    文学部 史学科卒
    2021年入社
  • 開発本部
    評価技術開発室
    L.M
    地域創生科学研究科
    工農総合科学専攻修了
    2022年入社
  • 開発本部 新製品事業開発部
    磁性製品開発グループ
    H.T
    工学研究科
    ファインメカニクス専攻修了
    2021年入社


統合によるシナジーと今後の期待

今日は両社の経営統合で感じたことや、今後に向けて期待していること、職場の雰囲気や仕事を通じての目標などを就職活動生のみなさんへご紹介する機会だと聞いています。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
統合の話を始めて聞いたときは、待遇面なども含めて(笑)、会社の制度がどう変わっていくのか、予測できないことだらけで不安でしたが、みなさんはどうでした?
自動車業界は100年に一度の大変革期と言われる中で、合併などの可能性はあると思っていましたが、実際にそうなってみると驚きでした。
当時、実習中で入社して数カ月しか経っておらず、あまり実感がなかったです。また、自社の製品や技術の強みなどもまだ理解できていない状況で、リケンについてもほとんど何も知らなかったので、多少の不安はありました。
ピストンリング国内大手2社が経営統合したので、驚きが大きかったですね。当時はピストンリングの生産技術を担当していたのですが、同じ工程でもNPRではより効率的な作り方をしている例があると聞きました。それらをリケンでも取り入れていこうと、両社の技術的な情報共有が始まっていました。
同じ部品を開発してきたといっても、それぞれ歴史と実績のある両社ですから積み重ねてきた技術や知見の違いはありますね。他に何か違いを感じた人はいますか?
リケンは柏崎工場内に水素エンジン専用の試験場を多く立ち上げていて、開発に力が入っているなと感じています。新しい分野や技術に積極的に取り組んでいるところはすごいと思います。
両社の営業部門では雰囲気が違う気がします。リケンは生真面目で思いを内に秘めている感じで、NPRはオープンでフットワークが軽く、情熱的なイメージです(笑)。どちらがいいというのではなく、それぞれの良さを取り入れて業務改善や新しいルール作りに繋げていくことが大事だと思います。
そうですね。統合後の新たなステージは私たちで作っていかないと。私は新製品開発を進めていますが、NPRは医療分野での強みがあり、リケンは磁性材料という別の分野での強みがある。それぞれの専門技術が掛け合わさることで、必ず新しい価値や可能性が生まれると思っています。


仕事のテーマとブレイクスルー

経営統合によってお互いの技術の融合が期待される中で、私達は、よりアレルギー耐性が高い、オリジナル配合のチタン合金を開発しました。海外医療メーカーと医療機器部材としての適用を進めているところですが、みなさんの業務の課題やこれからの目標は何ですか?
評価技術開発室では、新製品の開発、市場不具合の原因調査、社内研究などに関して、実際のエンジンもしくは部品単体での試験を行っています。複数の評価を掛け持ちしていると、つい手間のかかる業務を後回しにしてしまうので、最近はTODOリストを細かく作って、毎日少しずつでも各評価の業務を進めるようにしています。また、統合したことでNPRだけの時よりも、より広い視野で検証や考察ができるようになり、自分の知見も広がっている気がします。
現在の部署に異動してまだ日が浅いので勉強の毎日です。配管機器は人々の生活に密接な製品で、何か問題があれば水漏れなどを起してしまいます。仕事上のテーマは「お客様ファースト」です。求められていることは何かをよく考えることが大切だと思っています。
私は、電磁波ノイズ対策シートの開発を行っています。新「製品」としての開発なので、市場のニーズに合わせた商品としてどのような強みを伸ばすか、製造部門への移管に向けて量産品としてどうつくるか、そうしたプロセスの確立が必要と考えています。車載のみならず、幅広い電子制御製品のノイズ対策として使用される機会があるため、大きなビジネスに繋がる可能性を秘めています。やりがいと責任を感じながら開発を進めています。
新製品開発は、これまでにないものを世の中に提供することが使命ですから。私も常に新しいことに興味を持ち、問題解決のためにアンテナを広く張ることを心がけています。


働いている環境と社風

働いている中で感じる職場の雰囲気や、良いと思っていることはありますか?
先ほど話をした営業のスタイルや雰囲気の違いはありますが、営業先となる問屋はもちろん、その先の代理店、販売店、エンドユーザーのことを考えて提案していく姿勢は同じです。そうした誠実で熱い思いがお客様の信頼に繋がっていると感じます。
個性的な人が多い気がします。私は評価技術開発室では初めての女性なので、大事にしてもらっていますし、サポートいただいています。自分でいろんなことにチャレンジできるよう後押ししてもらえる職場なので、毎日働きやすさと試行錯誤の面白さを感じながら仕事をしています。
私も男性が多い職場ですが、性別年齢の壁なくコミュニケーションが取れています。多趣味な人が多いので、話していて飽きません。私はやりませんが、最近のトレンドはゴルフらしく、部門や事業所を超えてプレーしているようです。
開発業務は手探りで進めることも多いです。そんな中で試してみたい、やってみたいことを主体的に発言でき、実行させてもらえる環境はとてもありがたく、やりがいを感じています。統合後もこうした雰囲気を大切にしていきたいと思っています。
そうですね。そうした良い風土は維持するだけでなく、今後に向けて私たちの力で拡大、発展していきたいですね。


キャリアビジョンと挑戦

今後の目標とそのために現在取り組んでいることはありますか。私は、社内で行われている英会話グループレッスンの受講を通じ、英語を学び始めました。最近は海外からのお問い合わせもあり、英語を使う機会が増えています。海外展開に向けてしっかり準備をしています(笑)。
私も英語スキルの向上が課題です。評価業務の中には英語の論文や図面を理解する必要があったり、外国人の方に設備の説明や工場内見学をアテンドしたりすることがあります。論文などは翻訳アプリを使用すれば良いですが時間がかかります。なので、私は、社内通信教育制度を利用して英語の勉強を始めました。また、公的資格取得支援も充実していて、危険物取扱者の資格も取得することができました。
私はとにかく製品知識を身に付けることです。問い合わせをいただいたときに、製品知識がないと適切な回答ができません。日々学びながら、新しいことを知る楽しみを感じています。
新製品開発では研究開発、生産技術、さらに技術営業に至るまで幅広い対応が必要になるため、もっと俯瞰で物事を捉えられるようになりたいです。さまざまな案件に関わって積極的に吸収し自分なりの考えを持つことを意識しています。それらの積み重ねがよりよい発想、提案につながると考えています。
そうですね。経営統合して新しいステージに向かっていく中で、新製品を生み出していくことが私たちの役目ですから。
このクロストークは採用ホームページに掲載されると聞いていますので、一言良いですか。
どうぞ。
おそらくリケンNPRを志望する人は自動車関連産業やものづくりに興味を持っていると思います。自分もそうでしたし、この前までは自動車関連の部署にいました。リケンNPRグループは自動車関連の部署以外にも、熱エンジニアリングや私の所属する配管機器事業部があります。
そこには、自動車では味わうことのできない面白さがあると感じます。自動車以外にも自分を活かすステージは揃っていますし新しい分野を切り拓いていけますので、ぜひ、熱い思いで門を叩いてほしいと思っています。
確かに学部や専攻に縛られない方が良いですね。入社後にも興味がある分野の知識はどんどん学ぶことができますから。私たちもこれから入ってくる若い力に負けないように、新しいステージに向けて頑張っていきましょう。
はい。みなさんと共に創っていきましょう。